試聴

祈  り
                                      作詞 SACCO
                                      作曲 YACCO
                                          2001.9

<前奏>
 
(人は 何故傷付け合うの 人は何故 争 う の 

みんな みんな 神様の子どもな の に・・・)



わたしたちは 誰でも

生きることが つらいと思う時があるよね


 愛する人との別離(わか)れ 病の苦しみ

道を見失い 前に進めないとき


わたしたちは なぜ 愛し合えないのと

悲しくなる時があるよね

 
争い 傷つけあい 尊命(いのち)を奪(と)りあう

人間はなぜ過ちを 繰り返すのでしょう


そんな時 イエスさまが やさしく寄り添って


イェスさま あなたは 希望です

静かに 両手を広げて わたしたちを包みこむ


悲しみや苦しみ 涙の中から 讃美が溢れ出す

憎しみが怒りが赦しへと変わる 心を砕かれて


迷った 時には 光を 照らし

み言(ことば)を 贈って

わたしたちを 護(まも)ってくださる


イェスさま あなたは 希望です

あなたの 約束を信じて 歩き続けます

イェスさま あなたは 希望です

あなたの 約束を信じて 祈り続けます

祈り続けます  イェスさまイェスさま
                         (アーメン)


ライナーノーツ by YACCO
 SACCO作詞第2作目。
2001年9月11日。夜、夫婦でNHKのニュース番組を見ていました。すると、アメリカ貿易センタービルの1棟に旅客機が激突する事故があったと報道され、現場のライブ中継が放映されていました。「大変な事故だねぇ」と話している最中、2機目が残るもう一棟に激突しました。その瞬間、これは事故ではないと思いました。

 夜半近くツインタワーと呼ばれる貿易センタービルがトランプで作ったタワーが崩れるように、崩落していきました。その光景を目の当たりにしながら、わたしたち夫婦はもはや言葉を失っていました。

 数日後、SACCOが言葉の断片を綴った詩のような、メモのようなものを書いているのを見て、歌にしようと一つ一つの言葉をつなぎ合わせて補作し、讃美歌として仕上げたのがこの歌です。人が引き受けるには限度を超えた、あまりの恐怖と悲しみの中で、わたしたちにできることは祈りしかないと思い知らされた出来事でした。

 今も、世界各地で戦争や紛争の絶えることがありません。祈り続け、一人でも多くの方が同じ思いで祈り、互いを愛し合うことができるよう祈りの輪を広げていきたいと願いながら、歌い続けていきたいと思います。